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生徒目線の指導とは

昨日の授業で面白い場面がありました。

中1の生徒が

「このテストって、落ちてもそのままですよね?落ちてもいい???」

こんなことを言っていたんですね。


と、ここで、話を進める前に、GIFTの指導の歴史を説明します。


GIFTも以前は、テストをして受かるまで呼び出しやら補習やらをしていました。それもかなり徹底的に、厳しく、です。これは理論上はできるまでやっているので、成績が上がりそうな気がしますよね?

しかし、そうでもないのです。

一番の問題点は、落ちたら別枠で追加で何かをさせられるというネガティブな気持ちを生徒が持ってしまうことです(罰を受ける気持ちになってしまう)。やってみるとわかるのですが、これは勉強面で相当にマイナスの影響があります。モチベは下がるわ、点は下がるわ、生徒はやめるわで、大変なことになりました。

最初は「やるべきことをやらない生徒自身が悪いんじゃないの?」「そんなことで、この先、生きていけるの?」などと偉そうなことを思ってたんですけど、「でも、成果が出ないのなら、いくら正しいこと言ってても意味ないのでは・・・?」と気付いてしまいました。

僕らは成績を上げて生徒の成長を見届けることを目標にしていたはずです。そのために効果的な方法を考えていたはずなのに、だんだん生徒目線を失って、「これやれば上がるはず」という指導者の思い込みを押し付けていました。

そこで、よくよく考えて、「なぜ、そもそもテストに受からないのか?生徒が自分自身で正しい勉強ができていないから!」という答えにたどり着きました。

それからは、GIFTの授業は、説明→覚える時間→テスト、という一連の流れにしています。テストするなら、その前に覚える時間を取ってあげるのです。これでかなり前向きにテストに向けて取り組んでくれるようになりました。

覚える時間も講師が見ていて、覚え方なども指導していく。授業内のテストに受からせることを前提に授業を構築していく。だから、GIFTのテストは落ちることを最初から想定していないのです。


それで、冒頭の話に戻ります。

中1の子は、覚える時間を経て、テストをするときに、「これ落ちても再試とかはないのですよね?」と気付いてしまった。でも、まぁ、受かるんですよね(笑)覚える時間があったし、そもそもこの生徒は400点を超していますし。

中2以上になると、この手の話はもうまったく出ません。

テストの前に授業中に覚える時間も取ってあるし、そこでやっておいて毎回のテストに受かっていった方が、期末テスト対策が始まったとき、自分が楽だとわかっているからです。前向きですよね。

これを、自分で覚えて来なさいよ、テストに落ちたら再試だよ、とやるだけで歯車が狂ってしまう。

もちろん、あまりに幼いクラスは「落ちまくっても、まぁ、いいや」という雰囲気が出ることがあります。その場合は、こちらも即気付いて、しばらく残したり、次回の授業の前に呼んだりします。ただし、生徒も、塾が毎回、覚える時間を取ってからテストを実施しているのを分かってくれていますから、引き締めのときも協力的なんですね。

さてさて、歯車が狂ってしまっている子達、たくさんいるんじゃないでしょうか?GIFTなら直るかもしれませんよ。体験授業で待ってますよ。

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