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塾用ワークはよくできている・・・けど

夏期講習の準備を進めています。

今回、講習の復習パートは演習にしようと、小学生と中1、2は塾用ワークを準備しました。つまり、僕らが作ったのではない「普通の問題集」です。

改めて「普通の問題集」をじっくり見ていますが、導入部分あり、それに対応した演習問題あり、で、なかなか良いですね。図や表もふんだんに使ってあり、いろいろな部分で上手くまとめられています。

一通り分かっている人が、まとめとして見るには、非常によいつくりだと思います。だから僕らが見ると、なんだかすごく綺麗にまとまっているように見えるんですね。

しかし、問題集の導入部分が上手くまとまっていることと、生徒が解けるようになるのは、また別問題なのです。

すごく簡単な例を挙げますと・・・

例えば、問題集に、「主語がI→am、You→are、その他の単数→is」と言うものが言葉なり表なりでまとめられているとします。たいてい例文も載っていて、誰が見てもわかりやすいでしょう。しかし、いくらわかりやすくても、1週間後、生徒がその「be動詞の使い方のルール」を自分で説明できる状態でないと、結局問題は解けないのです。

いやいや、be動詞の使い方くらい見れば覚えられるでしょ?と言う人もいるかもしれませんが、それならば、もっとレベルを上げて

問い:古文の尊敬の助動詞「る」の意味のすべてと、それぞれの訳し分け方法を説明せよ。(高校内容)
答え:◯下に打ち消し→可能 ◯主語が高貴、上に敬語→尊敬 ◯上に感情知覚→自発 ◯「される」と訳すと自然→受身(下にたまふがあれば受身と言う参考書もありますね)

と言うのならどうでしょう?それを一回聞いたり読んだりしただけで、1週間後覚えていたら、それはすごい。もちろんこれだけと言うなら覚えていられる人もいるでしょうが、勉強と言うのは、このような理解して覚えることが大量にあるので、それら全部をすべて1回見ただけで忘れないと言うの無理でしょう。

ですから、GIFT独自の学習理論としては、

「わかりやすいだけでなく(わかりやすいのは当然として)そのわかりやすく理解したり覚えたりしたルールのようなものを覚えて説明ができる状態になっているかどうか?をテストする」

と言うことになります。演習問題に入る前に「be動詞の使い分けを説明せよ」「るの使い分けを説明せよ」と言うテストをするわけです。

覚えること、理解することを、頭に入れてない状態で、問題演習に取り組むから、やってみると「全部分からない」と言い出す子が出てきてしまうのです。その問題が解けるようになるためには、どんな知識と解法を知っておく必要があるのか?僕らは、それを徹底的に研究して、生徒の頭にぶっ込んでいかないといけないのです。

これが完了した後なら、問題演習は自分でもスムーズに取り組むことができます。それこそ、「直しの方法」さえ教えてあげれば、自分でどんどん進めることができますね。

と言うわけで、夏期講習、復習部分は一度やったところと言うことで、通常ワークのようなものを使います。しかし、2学期の先取りでは、やはり僕らが作ったGIFT教材を使います。

GIFTは独自の学習理論を構築し続けています。
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